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トピックス

なす

品種

 「筑陽」(長なす)、「つばくろ」(小なす)
 「PC筑陽」:単為結果性が高く、着果促進処理(ホルモン処理)の必要がない。

作型

栽培上の注意点

  1. なすの原産地はインドで、トマトと違って高温・多湿を好み、日本の気候によく合った野菜。
  2. 平均気温が15℃となり、霜の心配がなくなってから定植するが、マルチをして地温を上げ、ホットキャップをかぶせて保温するなど、初期生育を促す。
  3. 深根性なので、畝を高くして根張りを良くし、生育後半まで草勢を維持する。
  4. 連作による土壌病害(青枯病、半身萎凋病等)の発生を防ぐため、接木苗を利用する。
  5. 主枝と第1番花の直下から出るわき芽(第1側枝)と、さらにその直下から出るわき芽(第2側枝)が生育旺盛なので、主枝・第1側枝・第2側枝の3本仕立とする。
  6. 肥料と水を好む野菜で、肥切れすると着果不良や果皮の色あせを起こし、梅雨が明けて乾燥してくると、肥料が吸えず、肥料不足を起こすので、肥料切れをさせないよう、定期的に追肥と潅水をする。
  7. 水田転換畑では、乾燥した時は畦間にたっぷり潅水してもよい。
  8. 気温が低いと正常に着果・肥大しないので、7月上旬までは落果防止と肥大促進のため「トマトトーン」の50倍液を開花当日に噴霧する。

花を見て栄養診断

  1. なすは深根性作物なので、深層にも施肥する。
  2. 肥効を高めるため晴天が続く時は潅水する。水田転換畑であれば、畦間潅水も有効である。
  3. 第2果収穫後から追肥を開始する。
  • 株の栄養診断法
  • 長花柱花
    雌しべが雄しべより長い花が多い。
    栄養は十分→差し迫って追肥をしなくてよい
  • 短花柱花
    雌しべが雄しべより短い花が多い。
    栄養不足→肥料を多く与える。

タキイの栽培マニュアルから引用

施肥設計

  1. 連作したり高温期に早まきすると、土壌病害(萎黄病、軟腐病、黒腐病)の発生が多くなるので、上手な輪作体系を立てるとともに、早まきしない。
  2. 発芽直後に根を食害するキスジノミハムシ、葉を食害する害虫に注意し、早めに薬剤防除を行う。薬剤は、「フォース粒剤」の播種時、播き溝土壌混和が有効。
  • なす
  • kg/10m2
肥料名 基肥 追肥 備考
完熟堆肥 30   追肥は10~15日ごとに施用する。
苦土石灰 1.0~1.5  
IBS1号 1.6  
硝加燐安333 0.6  
NK808   0.1~0.2

病害虫防除

  1. 土壌病害は、連作を避けるとともに排水をはかり、抵抗性台木に接木した苗を使用する。台木は「青枯病」には「台太郎」が、「半身萎凋病」には「ミート」が有効である。
  2. なすは害虫に弱く、「チャノコホコリダニ」(芽、葉)、「テントウムシダマシ」(葉)「スリップス類」(果実)の被害を受けやすいので早期防除に心がける。
  3. 草勢が弱くなると「うどんこ病」等が発生するので、草勢維持に心がける。

「PC筑陽」の栽培の要点

  1. 土壌病害回避と収量アップのため、接木栽培とする。台木は強勢台木が適する。
  2. 育苗・栽培管理は「筑陽」に準じて行うが、「筑陽」より早めの肥培管理で草勢維持に努める。
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