品種

　「桃太郎系」、「ミニトマト」

栽培上の注意点

1. トマトは南米のアンデス地方の雨が少なく乾燥した高地が原産地。
2. 飛騨は雨の多い地域なので、栽培は高畝にするとともに、マルチ栽培とし、簡易な「雨よけ」をして、トマトを雨から守る。
3. トマトは、元肥、特に窒素が多いと樹ボケをおこし、花や実の付きが悪くなりやすいので、元肥を控えめにして生育に合わせて追肥で補う。
4. 苗の定植は平均気温が15℃の頃が適期。
5. 苗の定植適期は、第1花が開花した時。定植が第1花の開花前だと樹ボケしやすくなるので注意する。 購入苗がまだ定植適期にきていない時は、第1花が咲くまでポットで育苗する。
6. トマトは常に茎の同じ側に花房をつけるので、花房を通路側に向けて植える。
7. 葉のつけ根から伸びてくるわき芽はすべて摘み取り、主枝一本仕立てとする。
8. 活着後、ほとんど潅水の必要はないが、梅雨明け後晴天が続くと水分不足となり、樹勢が弱くなり、尻ぐされ果（カルシウム不足）になることがあるので、そうなる前に、梅雨明け後からは定期的に潅水する。
9. ミニトマトは大玉トマトに比べ樹勢が強いので、主枝と第1花房の下のわき芽を伸ばして2本仕立てとしてもよい。

病害虫防除

1. トマトは致命的な病害多く、「ウイルス病」に対しては「アブラムシ類」の防除に努める。
2. 「青枯病」や「半身萎凋病」に対しては接木苗を使用する。
3. 害虫の被害は比較的少ないが、「オオタバコガ」、「テントウムシ類」、「アブラムシ類」等には注意する。
4. 「オオタバコガ」対策は、防虫ネットを張るか、注意深く観察して捕殺する。